鳥海山頂から

hankaram2006-05-20

やや遅めの11時頃からゆっくり山頂をめざす。
さすがに後続はいない。また、天候が午前は悪いという予報からか、先行パーティもほとんどいなくて、
遠足気分の学生らしき団体がなぜか浮き輪で滑ったりして遊んでいるのを見たりしながらゆっくりと登る。
午後になってかんかん照りとなり、雪もゆるんで歩きやすい。でも5年くらい前に来たときよりは
体力が落ちていた。あのときは全く疲れとか感じなかったのだけど、最後の斜面を前にした頃から
少し足が重くなった。
でも、ずーと山頂を眺められる好天の中、ある意味無心になってスキーを前に出すのを淡々と続けるのは
ひとつの快感だ。滑り落ちる快感よりももしかしたら奥深いかもしれない。
高度を上げていくと、やがて日本海も見えてきた。海岸線がくっきりと見える。台風はどっちへ消えたのだろう?
鳥海山の裾野は新緑の緑とまだ厚い雪の白さでまだら模様を描く。記録的な大雪がもたらした予想外の絶景だ。
いつも思うが、しんどくても来てよかった。東京で土日だらだらと過ごすのとでは時間の密度が全然違う。
先週、かぐらで少し練習したおかげか、山頂からの下りは安定してテレマークが決まる。雪質も絶好だった。
前足を出すタイミングが、いままで少し焦りすぎていたことに気づいた。重心が乗ってきて、黙っててても
ターンしそうになる、そこにすーっと足を出していくとでこぼこの雪の上でも安定して方向を変えることが出来る。
このターンが出来ていたら、白馬でも楽しかっただろうなと、シーズン最後の開眼は少し苦い。来シーズンまで
体が覚えていてくれるだろうか?
避難小屋について、皆でキムチ鍋を作り、いつものごときにぎやかな夕食と酒瓶に埋もれる。
同行のN主婦、大いに飲み楽しい。明日は3時半起きで再び山頂だ。え?なんで数人しかいかないんだろう?
みんなもっと行くのが当たり前かと思っていたのに。まあ、これもそれぞれの方の山ということか・・・。