鳥海山頂から(2)

日の出と裾野

朝3時半に起きて荷造り。水と防寒具くらいの荷物なのでザックにもしわの寄る位の入り具合。
リーダーとサポートと、参加者数名で昨日よりさらに慎重に歩を進める。
思いの外気温が下がっていたようで、池には氷が張り、雪もずいぶん固くなってしまっている。
出だしのやや急なところで一人2メートルくらい滑落する。自分も油断すると足が滑ってしまう。
帰りの滑りが心配されるが、太陽が出てきて、ゆっくりと雪がゆるみ始める。
最後の坂ではかなりゆるんで、これなら滑れそうだ。きょうも快晴。
山頂からは遠く月山も雲から顔を出して、陽気も感じられ始めた。
そろそろ下からたくさんの人が上がってくるのが見える。その人達の間を少し縫うように滑るので
気を遣うが、雪は昨日より固いものの適度にゆるんで滑りも快調。
あっという間に朝はがりがりで滑落もした最後の坂を数ターンで終えて避難小屋に到着。
居残り組が手を振って迎えてくれて、急いで荷造りをして長いバスの帰途についた。
温泉などよって、帰り着いたのはおよそ9時間後だった。